家の和室を洋室にしたい-和室のふすまリフォーム完全ガイド

近年、「和室を洋室に変えたい」というニーズが高まる中で、ふすまのリフォームは部屋の雰囲気を大きく変える手軽な方法として注目されています。この記事では、ふすまのリフォームについての基本情報から具体的なリフォーム方法、DIYでの取り組み方、費用相場に至るまで、詳細にわたって解説します。

ふすまリフォームの基礎知識

ふすまの種類と特徴

ふすまには大きく分けて、本ふすま(和ふすま)、戸ふすま(板ふすま)、量産ふすま(ダンボール/発泡スチロール)があります。本ふすまは伝統的な造りで耐久性が高く、戸ふすまは部屋の間仕切りとして使用され、量産ふすまは軽量でコストが低いが耐久性に劣ります。

ふすまの種類特徴
本ふすま(和ふすま)伝統的な造りで耐久性が高い。内部に骨組みがあり、破れても全体が壊れにくい。
戸ふすま(板ふすま)中にベニヤ板が入っており、重くて丈夫。和室と洋室の間仕切りに使われることが多く、両面を異なる素材で仕上げることが可能。
量産ふすま芯材にダンボールや発泡スチロールを使用し、軽量でコストが低いが耐久性は低い。賃貸物件などで広く使用されている。

ふすま紙の種類と選び方

ふすま紙の種類グレード特徴
和紙本鳥の子最高級品または高級品。雁皮を主原料とし、手漉きで製造される。自然な風合いが特徴。
鳥の子上級品。機械漉きだが、手漉きに近い風合い。主原料はパルプ。
上新鳥の子中級品。通称「上新」。パルプを主原料に機械漉きで製造される。
新鳥の子並品。通称「茶裏新鳥」。再生古紙を原料に機械で一貫生産される。
織物上級織物高級品。ドビー織機で織られ、縦横ともに糸目の詰まった高級品。絵柄は手加工される。
中級織物上級品。レピア織機や平織り機で織られ、変り糸を使用。絵柄は手加工と最新技術で加工される。
普及版織物中級品。主に平織り機で織られる。絵柄は輪転、オフセット、スクリーン、グラビア印刷機で加工される。

ふすま紙は大きく和紙と織物に分かれ、それぞれに高級品から普及品までのグレードが存在します。和室の雰囲気を保ちつつ洋室へのリフォームを考える際には、部屋のテーマに合ったふすま紙を選ぶことが重要です。

ふすまのリフォーム方法と費用相場

リフォーム方法説明費用相場
ふすま紙の張り替え既存のふすま紙を剥がし、新しいふすま紙に交換する。1枚あたり数千円から
重ね貼り(ふすま紙)既存のふすま紙の上に新しい紙を直接貼る方法。コストを抑えつつ簡単にリフォーム可能。1枚あたり数千円から
ふすまから引き戸への交換既存のふすまを引き戸に変更。枠をそのまま利用するか、新しい枠を設置するかで費用が異なる。3万円~10万円/1枚
ふすまからドア(開き戸)への交換ふすまを開き戸に変更。より西洋風のデザインに適しており、気密性や断熱性が向上する。8万円~15万円/1枚
DIYで壁紙やクロスを貼る既存のふすまに直接壁紙やクロスを貼るDIYリフォーム。部屋の雰囲気を手軽に変える方法。材料費のみ数千円から
既存の枠を取り外し、新たな枠と引き戸を設置完全に枠を新調し、新しい引き戸を設置する。比較的大掛かりなリフォームで、プロの施工が必要。12万円~15万円/1枚

ふすまの張り替え

ふすま紙の張り替えは、既存の紙を剥がして新しい紙を貼る方法が一般的です。また、重ね貼りという方法もあり、これは古いふすま紙の上に新しい紙を直接貼る技術です。これにより、コストを抑えつつ簡単にリフォームが可能です。

ふすまから引き戸・ドアへの変更

和室の間仕切りを現代的な引き戸やドアに変更することで、使い勝手を向上させると共に、洋室の雰囲気を演出することができます。この変更は、特にバリアフリー対応や空間利用の効率化に効果的です。

費用相場

ふすまの張り替えは一枚あたり数千円から、引き戸やドアへの変更は数万円からとなっていますが、選ぶ素材やデザイン、リフォームを行う会社によって費用は前後します。

DIYでのふすまリフォーム

壁紙・クロスを使ったリメイク

手軽にできるDIYとして、ふすまに壁紙やクロスを貼る方法があります。これにより、コストを抑えつつ短時間で大きな変化を楽しむことができます。しかし、材料選びや貼り方には注意が必要です。

DIYの際の注意点

ふすまに壁紙を貼る際は、表面の清掃を丁寧に行い、適切な接着材を使用することが重要です。また、作業中の精密さが求められるため、初心者は簡単なデザインから始めることをお勧めします。

ふすまのリフォームは、和室を洋室に変えるだけでなく、部屋の雰囲気を根本から変える大きな効果を持っています。自分でDIYを楽しむも良し、プロに依頼して確実な仕上がりを求めるも良し、ふすまリフォームで新しい生活空間を手に入れましょう。

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